記事: リポバッテリーを安全に使用する方法とは?電動ガン・充電・保管を完全解説

リポバッテリーを安全に使用する方法とは?電動ガン・充電・保管を完全解説
最近では、国内・海外問わず電動ガンにも多く採用されている「LiPo(リポ)バッテリー」。「セミオートのキレが良くなった」「レスポンスが上がった」など、愛用者も増えています。
ただし、「扱いが難しそう」と感じる方も多いはず。
でも安心してください。基本的には説明書通りに使えば大丈夫。特殊な知識は必要ありません!
ここでは、リポバッテリーの基本と安全な使い方をわかりやすく紹介します。
■リポバッテリーとは

リチウムイオンポリマー電池の略で小型で高出力が特徴。
メモリー効果がないので継ぎ足し充電OK!
■リポバッテリーの数値の見方

●電圧[V]
電気を押し出す力(電気の勢い)を表す単位。
●放電容量[mAh]
バッテリーの容量を示す単位。
●放電容量係数[C]
そのバッテリーの電流[A]を計算するための係数。
●電流[A]
流れる電機の量を表す単位。下の式で算出が出来る。
放電容量[mAh]×放電容量係数[C]÷1000=電流[A]
■コネクターの違い

電動ガンに接続するのが「出力コネクター」。
「バランスコネクター」は充電・チェック用です。
■形状と定格電流の違い
●タミヤコネクター(ラージコネクター): 定格電流15A
●タミヤミニコネクター: 定格電流10A
●T型コネクター: 定格電流50A
●ミニT型コネクター: 定格電流30A
定格電流とはコネクターが通す事が出来る許容電流量のことで、例えば1,200mAhで30Cのリポバッテリーの場合、理論上最大で36Aの電流が流れることになります。
しかし、定格電流の許容量が低いとそこがボトルネックとなり、使用中に熱を帯び、最悪の場合コネクター自体が溶ける場合があります。
フルオートでは無くセミオートで連発するような遊び方をする場合も発熱の原因となります。
また、強力なモーターや電子制御基板を搭載している電動ガンは、より多くの電気を必要とするため出力コネクターも適切な物を選ぶ必要があります。
T型コネクターはタミヤコネクターに比べ、定格電流が高いだけでなく、サイズ自体が小さいため省スペースで収納が出来るのも魅力です。
※LayLaxではT型コネクターが予め搭載されたリポバッテリーだけでなく、T型コネクター単体も取り扱っていますのでこちらもご覧ください。
■バッテリーの残量・状態の確認方法
「チェッカー&バランサー」を使う事でリポバッテリーのコンディションの確認と調整が出来ます。
■電圧を確認する(1セル当たりの数値)
リポバッテリーの残量やコンディションは「チェッカー&バランサー」にバランス(充電)コネクターを接続する事で確認が出来ます。
●3.9~3.7V:使用と長期保管に適した状態です。
【注意が必要な電圧】
● 4.3V以上 : 過充電状態。危険ですので発火しても問題の無い場所へ移し様子を見てください。
● 4.2V : 満充電状態。1日以上この状態にするのはおやめください。
● 3.5V前後 : そのまま保管すると寿命の低下・過放電の原因となるため 充電してください。
● 3.0V未満 : 過放電状態。直ちに使用をやめ、廃棄してください。再充電は出来ません。
■セルバランスを確認する
リポバッテリーの各セルの電圧差が0.1V以上ある場合は「チェッカー&バランサー」のバランスモードでセルバランスを整えてください。
■見た目や触って確認する
●リポバッテリーは、使用していく内に、劣化等に伴って膨らむことがあります。パンパンに膨れた状態では破裂・発火の原因となりますので廃棄してください。
●外皮が剥がれたり破損している場合は充電・使用はおやめください。
●発熱している場合は使用しないでください。
※電動ガンで使用した直後もバッテリーが熱くなります。トラブルによる発熱ではない場合は、常温に冷ましてから充電をしてください。
※細かい設定・数値等はお使いのリポバッテリーの取扱説明書に明記されている内容をご確認ください。
■充電の仕方
リポバッテリーの充電を行う際は、必ずリポバッテリー専用の充電器を使い、正しい設定方法である事を確認してから充電を開始してください。誤ってニッカドバッテリー用・ニッケル水素バッテリー用の充電器や設定で充電してしまうと、発火等の重大な事故の原因となります。
充電器は出来るだけ同じメーカーで統一する事をオススメします。LayLaxで取り扱っているGIGA TEC リポバッテリーシリーズの充電には「マルチ充電器 マルチチャージャー エボ BTC-01」をお使いください。
リポバッテリーを充電する際は必ず「セーフティバッグ」にバッテリーを入れた状態で充電してください。
充電中は事故防止のため、充電器・バッテリーのそばから離れず、十分な監視のもとで行なってください。
※充電器は充電中に発熱するため、セーフティバッグの外に出した状態で充電してください。
■保管の仕方
●使用しない場合は、必ず電動ガンから外してください。電動ガンに接続したまま放置すると過放電や膨らみの原因となります。
●満充電の状態で1日以上放置、保管はしないでください。満充電の場合は「チェッカー&バランサー」で保管用電圧になるまで調整してから保管し、年3~6回は電圧をチェックして管理してください。
●リポバッテリーは必ず「セーフティバッグ」に入れた状態で、通期の良い涼しく安全な場所で保管してください。サバゲーに行く時に持ち運ぶ際も必ず「セーフティバッグ」に入れておきましょう。
※30℃以上の高温となる場所(車内、火気や暖房器具の近く、直射日光のあたる場所等)、燃えやすいものが近くにある場所、湿気の多い場所などには置かないでください。
■リポバッテリーの処分・廃棄方法
●地域の規則を確認する: まず、地域の廃棄物処理の規則やガイドラインを確認してください。
●完全に放電させる: 安全のため、バッテリーを完全に放電させることが必要です。3%以上の濃度の塩水を作成し、それをバケツやトレーに入れておきます。その塩水にリポバッテリーを1つずつ完全に浸かるように入れ、3日以上放置してください。「チェッカー&バランサー」で電圧が0になっていれば完了です。
■最後に
リポバッテリーは使い方を守れば安全なバッテリーです!
説明書をよく読み、充電・保管・廃棄を正しく行えば、長く安心してご使用くだしさい。
LayLaxではリポバッテリーだけでなく、リポバッテリーを扱う上で必要になってくるアイテムを多数ご用意しております。
電動ガンのLiPo化をするためのカスタムパーツ等もございますので、是非チェックしてみてください。